FastHelp5とは?
特徴や各部門ごとの導入メリットを解説

2025.02.28 コンタクトセンターの森編集部

CRMシステムの導入を検討している企業にとって、FastHelp5は有力な選択肢のひとつです。顧客情報の一元管理や高い拡張性により、部門間の連携をスムーズにし、業務効率の向上と顧客満足度の向上を実現できます。本記事では、FastHelp5の特徴や導入メリットについて解説します。

FastHelp5とは? 特徴や各部門ごとの導入メリットを解説

FastHelp5とは

FastHelp5は、東京都港区に本社を置くテクマトリックス株式会社が提供する国産のCRMシステムです。CRM（Customer Relationship Management、顧客関係管理）とは、顧客対応の効率化や品質向上を目的とした管理システムを指します。FastHelp5には、コンタクトセンター業務を支援する機能が搭載されており、電話・メール・FAX・WebだけでなくLINEやSNSなど、さまざまなチャネルから集まる顧客情報や対応履歴を一元管理できます。

FastHelp5の特徴と機能

FastHelp5の大きな特徴は、直感的で使いやすいインターフェースです。分かりやすい操作性と、長時間の利用でも負担になりにくいデザインにこだわり、質の高い顧客サービスを提供しやすい環境を実現しています。また、コンタクトセンター業務を効率化するために必要な機能が以下のとおり多数搭載されています。

セルフカスタマイズ機能：各部門の業務にあわせて、画面の配色や表示項目を変更できる
回答支援機能：FAQ検索やテンプレート検索などにより、オペレーターが知りたい情報をスムーズに探せる
アラート機能：対応漏れを防ぐメール通知や視覚的アラートなどを搭載
レポート機能：顧客情報や対応状況の可視化・分析ができる
マルチチャネル対応：電話・メール・FAX・Webなど、さまざまなチャネルから集まる情報を一元管理
セキュリティ対策機能：二要素認証やマスキング機能を備え、テレワーク環境にも対応

FastHelp5は、クラウド型とオンプレミス型の両方に対応しており、それぞれにメリットがあります。クラウド型はインターネット経由でのアクセスが可能で、オンプレミス型は既存システムとの連携が容易です。

加えて、顧客の多様なニーズに応えるため、上記以外にもさまざまな機能が提供されています。詳しくは以下のリンクから確認できます。

国内での導入実績が豊富

FastHelp5を提供するテクマトリックス株式会社は、国内での豊富な導入実績を誇る日本企業です。製品の開発・保守・運用などを自社で手がけている点を強みとしています。FastHelp5を導入する主な企業は、以下の通りです。

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
ダイキン工業株式会社
株式会社日立システムズ
トヨタコネクティッド株式会社
第一生命保険株式会社
日本コープ共済生活協同組合連合会
株式会社ジェイエイシーリクルートメント

製造業や金融業、流通業など、さまざまな業界で導入されています。

標準機能として必要な機能を最初から搭載

FastHelp5には、コンタクトセンター業務に欠かせない標準機能が豊富に搭載されています。必要な機能が最初から備わっているため、手間がかからず、導入後すぐにコンタクトセンター業務に活用できる点が特徴です。また、インバウンド業務とアウトバウンド業務の両方に対応しています。

柔軟なカスタマイズ開発や、高い拡張性

拡張性の高さもFastHelp5の特徴のひとつです。座席拡大やセンター増設に対応可能で、ニーズに合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。オプションとして、以下のような機能も用意されています。

周辺装置との連携機能
アウトバウンド機能
トークスクリプト機能

各部門・業種ごとのFastHelp5導入メリット

FastHelp5はコンタクトセンターだけでなく、さまざまな部門の業務効率化にも貢献します。ここでは、各部門・業種においてFastHelp5を導入することで具体的にどのようなメリットが得られるのかを紹介します。

コンタクトセンター：業務を効率化と顧客満足度向上が期待できる

先述の通り、FastHelp5は電話・メール・FAX・Webなど複数のチャネルから集まる顧客情報を一元管理できるため、コンタクトセンター業務の最適化に役立ちます。例えば、「回答支援機能」を活用して類似したコール履歴を検索すれば、オペレーターが知りたい情報をすぐに見つけることが可能です。これにより、対応時間の短縮や業務負担の軽減につながり、結果として業務効率が向上します。

また、顧客の視点から見ても、迅速かつ正確な回答が得られるため、問い合わせ対応の品質が向上し、顧客満足度の向上につながります。FastHelp5の導入は、オペレーターの負担軽減と顧客満足度の向上の両面で効果的です。

営業部門：案件発掘力を強化できる

FastHelp5に蓄積された複数のチャネルから集まる顧客情報やコンタクト履歴は、営業部門での活動にも生かせます。例えば、過去の取引履歴や顧客の関心データを分析することで、潜在的なニーズを把握し、顧客ごとに最適な提案を行えます。これにより、営業担当者はより効果的なアプローチが可能になり、案件発掘のチャンスを広げることが可能です。

また、FastHelp5の「レポート機能」には、顧客データをグラフや表で可視化する機能も搭載されており、統一されたフォーマットでレポートを作成できます。これにより、営業担当者の負担を軽減しながら、情報を整理・共有しやすくなる点もメリットです。

マーケティング部門：市場のニーズに対応することができる

FastHelp5の導入は、マーケティング部門にとっても恩恵をもたらします。FastHelp5には、顧客のコール履歴やフィードバックが蓄積されるため、これらのデータを活用することで、新商品の開発や既存製品・サービスの改善に役立ちます。特に、顧客のニーズを的確に把握し、それに基づいたマーケティング戦略を立案できる点が大きなメリットです。

また、FastHelp5はマーケティング施策の効果測定にも活用できます。例えば、顧客の行動データとキャンペーンの成果を紐付けて分析することで、施策がどのような影響を与えたのかを正確に把握できます。これにより、より効果的なマーケティング施策の立案や改善が可能です。

FastHelp5など、CRM導入で失敗しないためのポイント

CRM導入時の失敗を避けるためには、自社が抱える課題に合致するソリューション・サービスを選ぶことが重要です。テクマトリックス株式会社のFastHelp5をはじめ、CRMにはさまざまな製品があります。製品によって運用形態（クラウド型、オンプレミス型）や、搭載機能に違いがあるため、あらかじめ導入目的を明確にし、自社に適したものを選ぶようにしましょう。

CRMの比較とともに、信頼できるベンダー選定も重要です。ベンダーの導入実績やサポート体制、料金体系を総合的に検討することをおすすめします。

まとめ

FastHelp5は、テクマトリックス株式会社が提供する国産のCRMシステムです。コンタクトセンターに集まる顧客情報を一元管理し、オペレーターの負担軽減や顧客満足度の向上に貢献します。また、営業部門やマーケティング部門でも活用できる機能を備えており、部門間での連携力を高めたい企業は導入を検討してみましょう。